スペイン・マヨルカ島発のシューズブランド「CAMPER(カンペール)」はカルチャー的アプローチのブランドキャンペーン「The Walking Society」第13号を公開。今回は、芸術と音楽の歴史に彩られ、移動手段が馬のみのギリシャの小さな島、イドラ島を訪ねます。
「The Walking Society」とは
2001年に雑誌 “マガログ” として創刊された “The Walking Society” は、カンペールの故郷であるスペイン・マヨルカ島をテーマに始まりました。
地中海のさまざまな地域を対象としたオリジナルのシリーズは、2005年に一旦終了するまで、4年間で8回の発行が行われました。2020年より再創刊され、マヨルカ、シチリア、キプロスなど地中海を象徴する都市を舞台に、風景写真や言葉を通してその文化・社会・コミュニティーを、マガジン以外でも広告や店内ヴィジュアル、ショッピングバッグなどを通して伝えてきました。
本キャンペーンは「シューズ」というモノの提供だけでなく、「歩く」というエクスペリエンスを人々に提供。“Walk, Don’t Run.”(歩こう。走らずに。)には、「時代に流されず、忙しい日常からスローダウンし、自分らしい生き方を見つめ直してみよう」と言うメッセージが込められています。
ブランドキャンペーンの歴史
1号 マヨルカ島(スペイン) /2号 モロッコ / 3号 フランス / 4号 ギリシャ / 5号 イタリア / 6号 エジプト / 7号 バルセロナ(スペイン)/ 8号 マルセイユ(フランス)/ 9号 マヨルカ島(スペイン)/ 10号 シチリア島(イタリア)/ 11号 キプロス島 / 12号 コルシカ島(フランス、イタリア)
The Walking Society – 第13号 イドラ
イドラ島は全長わずか21kmで、北海岸の港からアクセスするのが一般的です。かつて、この島は海運地図に重要な足跡を残し、海賊や私掠船の寄港地となった後、芸術の植民地として今日も繁栄しています。文化的なお祭りや演劇学校は、数十年前から自動車が禁止されているこの観光地で、芸術を守り続けています。
2009年以来、アテネのデステ現代美術財団はこの地に拠点を置いています。現在、デステ・プロジェクトスペース・スローターハウスでは、古代と現代を融合させたインスタレーション、ジェフ・クーンズの「アポロ」を展示しており、クーンズはギリシャで20年以上ぶりの個展を開催しています。
「The Walking Society」第13号では、ヘンリー・ミラーからレナード・コーエン、ジェフ・クーンズまで、作家、ミュージシャン、アーティストのインスピレーションの源となってきたイドラ島に焦点を当てます。22AW コレクションを引き立たせる荒涼とした風景の写真、イドラ島で暮らし仕事をするクリエイティブなコミュニティーの一員である地元の人たちのインタビューを掲載しています。
イドラの馬
特徴的な島のシンボル
車のない生活、馬が交通手段となるイドラ島。
小さくも強いこの生き物は島中の人や物を移動させ、静かでシンプルな時代を思い起こさせます。
賑やかな港から離れたイドラ島の海岸線と平和な本質を探索すべく、険しい山道を歩き観光客を運ぶ蹄鉄の一定のリズムは、島の生活のスローペースを反映しています。
ギリシャ動物福祉財団は島を支える貴重な馬の状態をチェックするために毎年イドラ島を訪れています。
ディミトリオス アントニツィス
アーティスト、「Hydra School Projects」の
クリエイター
ディミトリオスは、イドラ島のクリエイティブな要のような存在です。
かつて夏の常連客だった彼は、40年前にこの島に移り住み、以来、彼が「魔法の島」と表現するこの島の地理的、芸術的、社会的な楽しみを享受しています。彼は多くの時間を3匹の犬とさまざまな芸術活動、新進アーティストを支援する非営利団体「イドラ・スクール・プロジェクト」のキュレーターとして活動することに費やしています。
最近では、アテネのキクラデス博物館において、彼のお気に入りのアーティストであるブライス・マーデンの展覧会のキュレーターを務めています。ディミトリオス自身の作品は、伝統的なギリシャのアンフォラの再解釈や写真作品、現在の素材であるアルミニウムなど、多くの媒体を横断しています。
プロトマギア
生まれ変わる季節の祭典
5月は、ローマとギリシャの成長の女神マイアにちなんで名づけられた月。
この月の1日には、ギリシャのプロトマギアという祭りが行われ、春の花を編みこんだリースが作られます。
プロトマギアの習慣は、暗黒と死の時代であった冬の終わりと、夏の始まりを称える古代ギリシャの伝統に根ざしています。
ドラマシアター & アーツセンター
独自の円形劇場を持つハイドリオ演劇学校を探訪
古代ギリシャは演劇発祥の地であり、もともとは神々のための祭りで、悲劇や喜劇を野外で上演する物語りの一形態でした。コリンナ・シーズはこの伝統に敬意を表し、ギリシャをはじめ世界中から生徒を受け入れている演劇・芸術学校を運営しています。子どもたちは舞台芸術を学ぶと同時に、ギリシャの古典演劇に欠かせない仮面を作るための小道具や舞台セットのデザインなども身に付けています。
ステファン・コロレド-マンスフェルト
ミュージシャン、プロデューサー
海辺の豪邸で盛大なパーティーを開くことで知られるミュージシャン兼プロデューサーのステファンによれば、イドラ島で育ったことは「シュール」な体験だったそうです。元カーペット工場だった自宅には、数え切れないほどのミュージシャンが招かれ、家宝からは貴族の血筋がうかがえます。
ステファンはイドラ島とマイアミを行き来して生活していますが、島は彼にとってのホームです。豊かな自然と気ままな自由さが、彼が考えるこの島の特徴であり、彼のプロジェクトの中心には常に音楽があります。
イドラの子供たち
島の未来
人口が2,000人未満で、学校も3校しかないにもかかわらず、イドラ島の平均年齢は他のギリシャの地域よりも低くなっています。多くの子供たちは大人になっても海外に行くより島に残る選択をしています。このことは、イドラの将来にとって良い兆しです。
地元のサッカーチーム「アスレチコス・イドラス」は、子供も大人も一緒になって活動しており、島の若さが尊ばれていることがうかがえます。練習中、公式チームがピッチで試合をすることもあり、年齢に関係なく寛容で一体感のあるチームであることがうかがえます。
標高の低いところでは、森林が点在し、多様な動植物が共存しています。また、絶滅危惧種に指定されている鳥類も保護されており、上空を飛び回る姿を見ることができます。
「The Walking Society」キャンペーンムービー & オンラインマガジン はこちら
【キャンペーンショッパー】
10月14日(金)より、お買い上げのお客様には、ブランドキャンペーンショッパーにて商品をお渡し致します。
※一部店舗は除きます
※キャンペーン限定ショッパーの為、なくなり次第終了となります。
MAGAZINE
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SPECIAL THANKS TO
【 CAMPER 】
スペイン・マヨルカ島で生まれたプレミアム・カジュアル・フットウェアブランド「カンペール」。
世界で約40カ国400店舗、日本では現在全国約50店舗にて展開中。
地中海の豊かな自然にインスパイアされた先進的なデザインと、職人のクラフトマンシップに最先端イノベーションが融合して生まれた極上の履き心地が、「歩く」という移動手段を「楽しくて幸せな時間」へと昇華します。
カンペールを履いて、いつもよりちょっぴり幸せな非日常の世界へ。
Walk, Don’t Run.(歩こう。走らず、ゆっくりと。)
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