IT/DX
2023.05.16
今回は、SAZABY LEAGUE IT部門のプロジェクトリーダーのお仕事をお伝えしていきます。
株式会社サザビーリーグ IT統括
IT統括 コーポレートシステム部 会計システムチーム
プロジェクトマネージャー
Sawaさん
2014年11月、サザビーリーグに中途入社。会計システムチームにて全社向け管理会計システムの構築を担当し、時にはプロジェクトリーダー(PL)としてメンバーを束ねてシステム開発に取り組む。現在はSZL
DX推進室と協働の“統合顧客DBプロジェクト”に主力メンバーとして参画。
― サザビーリーグへの入社理由を教えてください。
新卒入社した会社で汎用系のプログラマーとして2年間勤務したのですが、会社が倒産してしまったのをきっかけに、思い切って夢だった舞台照明の会社に転職しました。好きな仕事でしたがケガにより退職することに。経験のあるIT系の中でも、あらゆる会社で必要となる会計システムに興味を持ち、できるだけ認知度のある会社を希望して求人を探したところ、サザビーリーグに巡り合ったのです。「未経験可」とあったので勢いで応募し、運良く採用に至りました。母親が「Afternoon Tea」が好きだったので、入社が決まってとても喜んでくれました。
― 未経験の会計システムに携わってみていかがでしたか。
最初の1年ぐらいは正直よくわかりませんでした。会計はもちろん、ITの知識もそんなになかったので、周りの人が話していることも「何を言っているんだろう・・・?」と。
わからないことがあれば都度上司に尋ねたり、知らない言葉を必死で調べたりということを続けて、2年目に、ようやく「ああ、今この話をしているんだな」と内容がわかるようになってきました。
担当しているのは全社共通の管理会計システムの運用保守で、これは現在も変わりません。会計とITの知識は多いほどいいと思いますが、私はそうではなかったので、周りの知識が豊富な方々に助けていただきながら、理解を深めることができました。
― 現在の仕事内容について具体的に教えてください。
会計システムの社内SEとして、システム開発と提供、会計全般の問い合わせや要望についてお応えするほか、業務改善提案をするのが主な仕事内容です。
管理会計システムのオーナーである、経営管理部からのリクエストに対して、要件をまとめて開発し、納品まで全て行います。例えば財務会計システムから連携している実績データと、管理会計システムで登録した予算を組み合わせ、予実対比レポートや分析のレポートを作成しています。
入社前、会計システムは頻繁に変更がないイメージを持っていました。実際は、私たちのユーザーは事業会社の方々になるのですが、ユーザーさんから使いやすさを求められる場面も多く、お会いした時に「あのレポート、こうなるともっといい」と直接聞いて改善方法を考えることもあります。細かいものも含めると、何らかの改修を毎年行っていますね。
― サザビーリーグのITの仕事において、他社と違いを感じる点はどこですか。
サザビーリーグ全体にいえると思いますが、トップダウンではなく、現場の意見に耳を傾けてくれることが多いと感じています。私が所属するIT統括もメンバーから「こういうことをやりたい」と言いやすい環境を作ってくれていると思います。責任も伴いますが、自主性が養われる環境です。
もちろん、やりたいことを自ら発信していく人ばかりではなく、現行システムの安定稼働に尽力してくれている人やルーティンワークを好む人もいます。
それぞれの得意なところは認めつつ、少しずつハードルを上げて成長を促してくれる環境です。私自身、本当は新しいことには不安を感じる方ですが、人が挑戦しているのを見るとうらやましく思う時もあり、そのタイミングで上司に「頑張ってみない?」と言われると「やってみようかな」と。決して無理強いはせず、要所要所で成長できる方向へうまく誘導してくれる上司に恵まれたなと思っています。
― ターニングポイントとなった仕事はありますか。
入社4年目、新しく管理会計システムを構築するプロジェクトを経験しました。この時、初めてプロジェクトリーダーを任されたのですが、スケジュールに対してやるべきことが多く、また内部エンジニアをまとめる必要もありました。初PLとしては大変な状況でしたが、プロジェクトの後半にさしかかったところで自分が変わったことを実感しました。以前は内向的で人としゃべるのが苦手でしたが、そのプロジェクトで「やらないと仕方ない、終わらない」という状況に追い込まれて、自分の殻を破れたのかなと。開発にあたったエンジニアさんたちは、ともに乗り越えた仲間として今でも信頼しており、宝物です。
― 現在担当されているプロジェクトについて教えてください。
SZL DX推進室と協働して“統合顧客DBプロジェクト”を進めています。これはブランドごとに異なっている顧客情報を一元化するプロジェクトです。顧客データ、購買データを一ヶ所に集めてデータ分析することを目的としています。開発は2020年からスタートしましたが、方針転換などを経て、現段階でも開発途中です。
― プロジェクトを進めるうえで大切にしていることはありますか。
どのようなプロジェクトでも予定通りに進まないことが多々あります。方針変更や追加要件が発生した時に、柔軟に対応してくれるメンバーがいないと成り立ちません。私一人では、何もできないので、一緒に頑張ってくれるメンバーへの感謝を忘れないように心がけています。
― サザビーリーグのIT部門はどのような役割を担っていますか?
私たちは、各ブランドや本部など、事業に関わる方たちの業務の生産性を上げることに貢献することが仕事です。ITのことだけをやっていればいいわけではなく、サザビーリーグの社員として事業を理解し支える役割を担っていると思っています。私自身は誰かの声を聞いて、何か役に立てることはないか、・・・・・と考えるタイプですが、「こういうことに取り組んでみてはどうか」と積極的に提案する人もいます。スタイルは違いますが、ブランドのために貢献したい、という意欲を持った人が集まっていると思います。
― サザビーリーグのIT部門ならではの魅力を教えてください。
どの仕事も同じだと思いますが、プロジェクトを進めている間は大変なことが多いです。プロジェクトを終えた後、システムを実際に使ってもらう場面が見えること、ユーザーさんから感謝の言葉を直接もらえることは、やはり嬉しいですね。また、システムのライフサイクルに一貫して関われることもやりがいです。要件定義から開発、運用し、ユーザーの声を聞く。その声に対してどのような改善を行えるか検討する。そのシステムが役割を終えて次のシステムに変わるまで、ユーザーの一番近くで一貫してケアできるのは、ベンダーでは経験できない大きな魅力ではないでしょうか。
次回は、SAZABY LEAGUE IT部門のプロジェクトを紹介します。