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2024.07.17
The SAZABY LEAGUEでは、“S-Career Design ~わたしらしさ、もっと先へ~” をテーマに、一人ひとりが自己の追求を目指して、新しい領域にチャレンジしていくことを支援していきたいと考えています。誰もが悩みを抱え、社会全体を通しても関心の高い「キャリア自律」というテーマ。どうすれば仕事を楽しみながら、自分自身の喜びや、価値をより高めていけるのか。
irodori Branding 代表取締役・ブランドプロデューサー 村本彩氏を講師にお呼びして、セミナーを開催。「ブランディングの視点」から、キャリアの考え方についてお伺いしました。
サザビーリーグでは、「自己の追求。その先にこそブランドは生まれる」という考えのもと、「わたしを追求する仕事」という採用コンセプトを大切にしています。ブランドとはそもそもどういうものなのか、また、“わたしらしさ” を大切にする働き方は、ブランドとどのように繋がるのでしょうか。
「ブランド」というと、誰もが名前を知る高級ブランドをイメージしがちですが、それは昔のブランドの価値基準が「ステイタス」にあったからでした。令和の時代のブランドは、「自分がいいと思うもの」つまり「愛着」が価値になります。深い愛着を持ったファンがいれば、ブランドとして価値があると認識されるようになってきています。
しかし、そのブランド独自の特徴や強みも、お客様に伝わらなければ愛着もうまれません。講師の村本氏は、「ブランディングとは、選ばれる理由を磨き続ける営み」だと説きます。
その「選ばれる理由」に迫る問いとして、グループディスカッションでは、入社理由や、携わるブランドの意義について語り合いました。「ブランドの理念に共感して入社しました。」「買い物をするその瞬間をハッピーにする価値があると思っています」など、熱のある意見が飛び交い、“ブランド伝道者”としての意識が高まる時間になりました。
自分自身を「ブランド」と捉えた時、その価値を上げていくことは、まさに「キャリア自律」と密接に関わっているように思えます。しかし、価値観も多様化する現代、豊かさの定義は個人によりさまざま。「軽やかにキャリアを選択できるいい時代でありつつ、自分のことがわからないと苦しい時代でもある」と言われます。だからこそ、「自分の心のよろこび」を真ん中において考えることが重要だと村本氏は語ります。
自分自身が「選ばれる理由」を考えた時に、私たちはつい「どれだけ人の役に立つか」という「市場価値」を基準に判断しがちですが、それだけを追い求めると、苦しくなることもあります。その前にもっと大切なのが、自分は何が好きで、何に心が動くのかという「存在価値」です。「キャリアを考える時に相手からどう評価されるかに目が行きがちですが、自分の心が何に喜びを感じるのかを認識しているかがまず大事」そこに自分自身の“らしさ”である「ブランドアイデンティティ」を見出すことができます。
ある参加者の方は、「ここ数年、市場価値という言葉に囚われていたと気づきました。『自分はどう求めてもらえるか』に気を取られていたので、もっと自分の気持ちが楽しくなることも考えていきたいです」と気づきを語ってくれました。
「自分は何が心地いいのかなど、これからの気持ちの変化を、都度、振り返っていきたいと思います。また若手の社員に対しても、こういう視点の問いかけでアシストできるのではと感じました。」
キャリアの棚卸しワークや、ディスカッションを経て、みなさん改めて自分を見つめる時間になったようです。「キャリアや人生の転機は何度も訪れます。そのたびに心の声に耳を傾けることが大切です。サザビーリーグはそれを応援している会社だと思うので、このフィールドをどんどん自分に活かしていってほしい」と村本氏が終わりのメッセージを投げかけました。
自分自身をひとつのブランドとして捉え、「わたしらしさ」を価値とするセルフブランディングの考え方は、参加者の皆さんにとって「キャリア」への視点が変わる新鮮な時間になりました。
次回はその続編として、セミナー後に行われた、村本氏とサザビーリーグ戦略人事グループとの対談のレポートをお届けいたします。